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兎澤直樹

気まぐれ社長コラム No.14「自信をつけるには」

更新日:5月20日

*この記事は弊社ドットコネクトの学生アルバイトに配信している「気まぐれ社長コラム」の内容(2024年4月23日)を抜粋して掲載しております。


とあるアルバイトメンバーからコラムに取り上げてほしいテーマのリクエストをもらったので、今回はそのテーマで考察してみたいと思う。


そのテーマは、「自信をつけるには」というものだ。


個人的な経験から振り返ってみても、「自信」は様々な場面で人生を左右するものだと言っても過言ではないと思う。


例えば僕の場合は、数十人数百人の前でマイクを持って話すとか、大事な商談に臨む、起業に踏み切ったなどだ。


自信がないよりは、自信があった方がいいパフォーマンスは出しやすいかもしれない。


とはいえ、僕の場合は特別何か能力があった訳でもない。


自信を持っていたことでも、挫折を味わった経験もある。


それを踏まえて、「自信」とはどういうものなのか。


どううまく向き合っていけばいいかを僕なりに書きたいと思う。


まず伝えたいのは、他人と比較して得られる自信は脆いということ。


クラスの中で1番速い。だから走ることは自信がある、というもの。


世の中の「自信」はたいていがこれだ。しかしこれは脆い。


なぜなら、上には上がいて、自分より圧倒的に足が速い人が現れたら崩れ去ってしまう可能性があるからだ。


僕にとってはそれは足の速さやサッカーだった。


中学校くらいまでは地元近辺ではそこそこ有名な選手だった。しかしこれは本物の自信ではなかったと後で思い知ることになるのだ。サッカー部が強い高校に入って、そこで叶わない適わない人たちがたくさんいたのだ。


勉強も別に特別凄かったわけでもない。何か特技がある訳でもない。それまで唯一自信のあったサッカーで挫折すると、なんだか他のことにも自信が持てなくなる。


小学生の頃は声高々に「サッカー選手になりたい!」と言っていたのに、自分は何で突出できるのか、本当に自信の持てることが分からなくなった。


やはり、各業界でほんのトップ層の人でない限り、上には上がいるのだ。


つまり、他人との比較によって生じる自信というのは「本物の自信」ではない。少なくとも僕のような凡人が求めるべき自信ではないのだ。


僕なりに感じる「本物の自信」というのは、他人がどうとか関係なく揺るがないものだ。


ではそれはどうやって生じるのか。


僕が思うのは、「揺るがない自信」というのは、自分がそれまで積み重ねてきたものによってのみ生じるのだ。


僕のような凡人は、何か特別な能力や、特殊な生い立ちもない。


だからこそ、地道に積み重ねてきた事実を信じて勝負に臨むしかないのだ。


例えば仕事で言えば、


①事前準備

②自分の限界をほんの1%でも上回る努力の積み重ね


この2つがポイントになる。


①事前準備については、別のコラムで書きたいと思っているテーマであるが、要するに「これだけ徹底的に準備したんだから本番は大丈夫だろう」と思えるまで事前準備を徹底するということだ。


若い頃から講演したり、商談に臨んだり、1回1回のコンサル現場に臨むときなんかはこれが大事だ。


②自分の限界をほんの1%でも上回る努力の積み重ね


これはなかなか難しい。


人間だから疲れていたり、気分が乗らなかったりすることもある。それでも、絶好調なときの80%は出そうとかするのだ。それでいい。


よくないのは、頑張れるコンディションなのに怠けてしまったときだ。そうしてしまった自分を自分自身は自覚している訳で、それを積み重ねると「自分は頑張れない、カンタンに怠けてしまう奴なんだ」と脳が過去の経験則から学習してしまう。


これが自信を損ない、いざというときに行動できなかったり、パフォーマンスを発揮できなくなったりする。


だから、ほんの少しでいいから、自分を超える努力を積み重ねるのだ。


毎日、1%プラスを積み重ねる日々を送るのと、1%マイナスを積み重ねる日々を送るのと、1年後にはその差はもの凄いことになる。


計算してみよう。


1.01の365乗=37.78


0.99の365乗=0.025


1%さぼることの恐ろしさと、1%がんばることの偉大さに気づかないだろうか。


いつもの2倍がんばるのは人間厳しい。そういう努力は続かない。


それよりも、たった1%でいいのだ。これを積み重ねると、数年後には何かで揺るがない自信が生まれる。


なんでもいい。腹筋を毎日続けるということでもいい。


誰かがもっと続けている人がいても、自分が続けてきた事実は消し去りようがない。


サラリーマン家庭で育ち、アイデアマンでもなく、壮大なビジョンや夢、強い物欲がある訳でもない僕が、「これならうまくやっていけそうだ」という自信に基づいて起業し、やってこれたのもこのあたりが間違いなく関係している。


若い君たちは、これからどういう積み重ねをするか。じっくり考えてみてほしい。


P.S.

いつか富士山に登ってみてほしい。「一歩一歩の偉大さ」に気づくだろう。

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