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気まぐれ社長コラム No.47「お金の使い方」

  • 兎澤直樹
  • 4月10日
  • 読了時間: 6分

*この記事は弊社ドットコネクトの学生アルバイトに配信している「気まぐれ社長コラム」の内容(2025年4月10日)を抜粋して掲載しております。


今日はお金の使い方について考えてみたい。


多くの人は、お金に困っている。そして、もっと稼ぎたいと考える。


でも、「稼いだお金をどう使うのか」にこそ、その人らしさが表れるものだ。


人生がより豊かになるお金の使い方はあると思っている。今日はその辺りの僕の考え方を示したい。


まず、お金の使い道は大きく5つに分けられる。


①浪費:特に目的もなく無駄にお金を使うこと


②消費:生活に必要なものやサービスの対価としてお金を払うこと


③貯蓄:将来に備えてお金を使わずに積み立てておくこと


④投資:金融投資や自己投資や健康増進や経験などにお金を使って将来的なリターンを求めること


⑤寄付や応援や社会貢献活動:自己利益の追求ではなく、社会全体や特定のコミュニティ、または困難な状況にある個人や団体を支援すること


30年以上経済成長していない日本においては、多くの人が抱いている誤解がまずある。それは、「お金を使うと手持ちの額が減って豊かさが失われる」というものだ。


これは本当にもったいない考え方だ。お金を使うほど、もっと豊かになれると考えよう。


ただし、そのお金の使い道は、①浪費はなるべく少ない方がいい。②消費は生活していく上である程度必要だ。③貯蓄は死に金になりやすいから、数か月分の生活費を賄えるだけあれば最低限で十分だ。


一方で、④投資や⑤寄付や応援や社会貢献活動を増やすと人生が豊かになりやすい。


少額でもいいから、金融投資は勉強した方がいい。日本は残念な政治家たちによって増税路線に進んでいるから、累進課税の給与所得だけ上がっていっても豊かになりにくいが、株式投資などで得られた収益に課税される金融所得課税は約20%と低めだからだ。


また、④投資には、健康への投資、経験への投資も含まれる。いくらお金があっても、寝たきり状態で、体中が管だらけだったら、それは豊かな人生とはいいがたい。だから健康は大切だ。また、経験や体験にお金を投資することで人生の幅、人間としての奥深さも広がり、仕事にも大いに活かせるからリターンが望める。


また、必ず必要になる②消費も、より人生を豊かにするためのコツがあると思っている。


僕は買うなら、安ければいいとかではなく、できるだけ好きなお店や会社になるべくお金を払いたい。応援に繋がるのだ。


例えば僕は数年前につくばに土地を買って家を建てた。


アルバイトに来てくれているみんなは分かる通り、和風の家だ。


無垢の木材を使っている。太い柱も梁もむき出しだ。壁紙のクロスも化学製品ではない。


電磁波対策もしてあるから電磁波の悪影響もほぼ無いし、電磁波によって生じるホコリの塊にカビがついて気管に悪影響を及ぼすこともない。


その他にも、色々なところにこだわっている。


一人の大工さんが、コツコツと手作業で建ててくれた家だ。


今はあまりこういう家を建てる人は多くない。なぜかと言うと、通常の建売住宅などに比べてコストが高いからだ。


でも僕は、こういう和風建築が大好きで、こういう建築物を建てる大工さんの技術も、お金を払ってくれる施主がいないとこの国からどんどん廃れていってしまうのだ。


日本建築は実に合理的で理にかなっていて、日本の四季に合わせて心地よく暮らせる工夫が長い歴史の中で培われたものだ。


そういう技術を次の世代にきちんと引き継いでほしいからこそ、多少値が張ってもいいから応援の気持ちでお金を払いたいのだ。


もちろん、和風建築は自分や奥さんの好みだったという前提はあるが、プラスアルファでこういう応援の気持ちや、将来に残してほしい技術に敬意を込めてお金を払えるというのは、心が豊かになる。


とはいえもちろん、僕も大学生の頃はあまりお金もなかったから、安さ優先で買っていた。これは仕方がない。単にライフステージの問題だ。


いずれ君たちは社会に出て、どんどん活躍して稼いでいくわけだから、ゆくゆくお金の使い道を、なるべく自分の財布や心が豊かになるような使い道を選べるようになってほしい。


自己投資については過去にも書いているのでここでは割愛するが、もうひとつ、僕がお金の使い道をより良くしていくために意識していることがある。


それは、「優れたビジネスマンでお金持ちの人が何にお金を使っているのか?」ということだ。


人によって多少の違いはあるが、多くに共通しているのは、旅、本、健康(ジムでトレーニングしたり、良質な食事を摂ったり)などだ。


他にも、ブランド物やゴルフやクルージング、高級ワインやビンテージウイスキーなども代表的だ。


次に考えるのは、では、それらが自分自身にとっても重要なものかどうかということと、それらは大金持ちにならないと得られないものかどうかだ。


旅、本、運動などは、大金持ちにならなくてもできることだ。めちゃくちゃ忙しい経営者でも、そういうことにはお金と時間を使って(投資して)いるのだから、今からでもやる価値が高い活動であると判断できる。


ブランド物やゴルフやクルージング、高級ワインなどは、いわうる贅沢物で、好みの問題と、周りの人との関係性などにもよるだろう。


だから僕は、お金がない大学生の頃でも、旅、本、運動は重視していた。できる範囲で手を出していた。やったことないことはとにかくやってみるという感じだった。それらの経験は今に繋がって確実に役立っている。


社会(コンサルティング会社)に出てから5年間くらいはとにかく仕事になるべく時間を使いたかったので、旅と運動は減ってしまったが、本は新幹線や飛行機などでも常に読んでいた。それも良かった。仕事の経験も、本で得られた知識や知恵や考え方や哲学や歴史観はものすごく役立っている。


結婚して30代になってからは、家族もできたので、家族との時間や旅行、子どもへの教育などにお金と時間を重視している。


子どもがもう少し大きくなってきたら、もう少し仕事や、学びなおすことに時間とお金を使ったり、世界への旅を増やしたいとイメージしている。できれば仕事(事業)を絡めて海外も色々行けたらと考えている。


要するに、思考停止して、とにかく貯金だ!とにかくお金を使わない!とするのではなく、自分の人生ビジョンとライフステージによって、お金を払うときの気持ちや目的も大事にして選択してもらえると、人生は豊かになりやすいということだ。


P.S.日本が良くなるには君たちのような若い世代がどんどんこの社会を良くしていくしかないのだ。だからこそ、このコラムを書くことに費やしている僕の時間も、おせっかいにならない程度に君たちの役に少しでも立ちたいと思ってやっているし、そういう意味では僕自身の人生を豊かにしてくれていると思うのだ。

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