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気まぐれ社長コラム No.44「学生と社会人の決定的違い」

兎澤直樹

*この記事は弊社ドットコネクトの学生アルバイトに配信している「気まぐれ社長コラム」の内容(2025年3月13日)を抜粋して掲載しております。


もうすっかり卒業シーズンだ。


ドットコネクトのアルバイトメンバーでは初めて社会に飛び立っていくメンバーが2人いる。


前にもコラムで書いたが、学生と社会人はとにかく全然違う。


一番の違いは、自分中心か、他者中心か、だ。


そして、今までは最終的には親御さんがなんとかしてくれるという守られた状態だったが、これからは基本的に自己責任になるのだ。


仕事においては、社会人になると、会社や自分のお客さん都合がとにかく大事になる。徹頭徹尾、お客さんのための行動で埋め尽くすのだ。


例えば、初めて訪問するお客さん先に何分前に着く段取りで家を出るのか?


どういう言葉づかいでいくのか。メールやチャットの文章はどうか。


日ごろどんな勉強をして新しい情報を得るのか。健康管理はどうするのか。


僕は基本は、仕事は自分のためにやるべきだと思っているのだが、そのスタンスを維持するためには、やはりお客さんのためになる行動を積み重ねることがとにかく大事で、いかにそれを徹底できるかなのだ。お客さんに支持されないと自分の好きなようにし続けられないからだ。


ある保険の営業マンは、お客さん先のソファなどに自分のカバンを置かないように、ハンカチを広げて敷いてから置く人もいるくらいだ。


僕も前職の頃は、経営者のお客さんを何十人もバスで引き連れて企業視察に行くときなんかには、自分で車を運転し、ストップウォッチをもって、次の訪問先に行くまでに何分くらい見ておけばいいか、道の込み具合もあるから、同じ曜日の同じ時間で下見に行ったりしていた。どこにお手洗いや喫煙所や信号があるか、エレベーターは何人乗れるのかなども全て把握しておいた。おかげで1分のズレもない完璧なオペレーションでお客さんをお連れすることができたのだ。


思うように結果がついてこないときにも、何事もお客さんのせいにしてはいけない。たまにお客さんの悪口を陰で言う社会人もいるが、まったくのナンセンス。


例えばドットコネクトの仕事で例えれば、RPAを使いこなすのに苦戦しているお客さんがいたとして、ITに詳しくないお客さん先の担当者のせいにしてはいけないのだ。


そういうお客さんでも効果を発揮できるように、自分たちの何を変えれば良いかを常に考えるのだ。


社会人になるということは、自分が相手に何らかの価値を提供する必要があるということだ。


常に自責でいることを大切にしてほしい。全ては自分に原因があるのだ。他人のせいにしていては成長していけない。


「成功はおかげ様。失敗は身から出た錆」という訳だ。


極論、そこらへんで起こった交通事故にさえ、「自分がもっと早く危ないかもって気づけていたら」と思えるくらい自責でいることが大事だ。虐待されていたり、いじめられて自殺してしまった子のニュースを見て、どうにか自分が気づいてあげられなかったのだろうかと真剣に考えてみる。そのくらい自責でいるくらいでちょうどいい。そういう人は仕事の場でも人のせいには決してしないだろう。


それと、社会人になるということは、自立が求められるということだ。


自立というのは、経済的な自立だけではない。思想も思考も感情も気分も自立した方がいい。


他人の言動にいちいち腹を立てたりするのではなく、自分の機嫌は自分で取れるようになるのだ。他者がやりたがらないことでも、進んで、喜んでできる自分のマインドを自分で作れると強い。「この仕事を引き受けることは、こういう意味がある」と、自分の中で意味づけする力を持てるといい。


ただし自立が大事といっても、誰かを頼ってはいけないということではもちろんない。お客さんのためになるのであれば、むしろ独りよがりにならずに積極的に他者の協力を仰いだ方がいいと思えばそうするべきだ。


それから自分を知ること。自分は何が好きで、何がやりたくなくて、何が得意で何が不得意なのか。自分はどういう思想の持ち主か。それを知って、足りない部分は得意な人に補ってもらえばいい。やってみないと分からないから、いろいろな経験をして、自分を知っていくのだ。


もちろんしんどい時もあるだろうが、お客さんのためにも、自分が成長する良い機会だと思って乗り越えられる強さと柔軟性を持てると良い。ただし心を病んでしまうところまで行ってしまうと取り戻すのがとにかく大変だし、何より自分の人生が辛くなるから、その前に信頼できる人に頼るように。そういうときは逃げたっていい。自分を一番大事にすること。もし周りにいなければ兎澤でよければ相談くらいには乗れるはずだ。


そして、仕事を好きになり、楽しむこと。自分の仕事に誇りを持って、楽しそうにしている人をお客さんは好きになるものだし、そういう人に頼みたくなったりするものだ。


特に最初は色々と分からないことだらけで不安の方が大きいかもしれないが、どんどん素直に吸収して、勉強して、お客さんのための行動を積み重ねて、特に20代は思い切り仕事をがんばってほしい。


そして僕のオススメは、がんばったら自分へのご褒美として、たまには高い服でも、いいワインでも、買えるものならなんでも欲しいものを好き勝手買えばいい。そういう経験も大切だし、また仕事頑張ろうと思える。変に節約・節約となるよりよほどいい。人生も充実する。


僕の知り合いは、ほしいコートがあったけど、値札を見たら20万円近くしたらしく躊躇してその日は帰ったが、電話で母親に相談したところ、「あんた、何のために働いてるの?」と言われ、「確かにそうだな!」と思って買うことに踏み切れたらしい。僕はその話を聞いて、素敵なお母さんだなと思った。


特に初任給は、これまで育ててくれた感謝を伝えるために親御さんに何かをプレゼントするのもとてもおすすめだ。あまり高価なものでなくてもいい。親になって思うが、やはり学生と社会人はとにかく全然違うので、心を込めて育てた子どもからそんなことされたら僕なら泣いてしまうだろう。笑


P.S.徹頭徹尾お客さんをど真ん中に置いて良い仕事をし、自分の人生をとにかく充実させてほしい。君たちの親御さんが君たちに向ける親心には勝てないだろうが、僕も心から応援している。がんばってほしい。

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