*この記事は弊社ドットコネクトの学生アルバイトに配信している「気まぐれ社長コラム」の内容(2025年2月20日)を抜粋して掲載しております。
今日は、もう少し経営者っぽいことを書いてみようと思う。
まず君たちに聞きたいのだが、経営者(主に社長)の主な仕事とは何だと思うだろうか?
必ずしも正解があるわけではないと思うが、僕は「会社の”未来の収益の柱”を作ること」だと思っている。
どんなビジネスモデルにも遅かれ早かれ寿命がある。商品にもライフサイクルがあり、伸びていく時期もあれば、成長が鈍化し、成熟・衰退していくものだ。
経営者は、お客さんや従業員の状態や暮らしをより良くしていくことが大切になる。そのために会社を成長させたり収益を増やしたりしていくのだ。そして上場企業なら株主利益が基本的には最優先になる。
経営において「現状維持」というのはすなわち、「将来的な衰退」を意味するのだ。衰退していくと、そこで働く従業員は幸福度が上がらないし、お客さんもさらに良くならない。飽きられて離れてしまう。
だから、今の事業が順調であっても、衰退する前に、次の収益の柱を見出し、育てていくのは経営者にとってとても大切な仕事なのだ。
僕はドットコネクトという会社の「規模(売上高や従業員数)」を大きくしたいという想いはないが、小さいながらも収益性や安定性を高めるとともに、次の柱を考え、動き出している。
もし経営者(社長)である僕自身がRPAのシナリオ作成などの実作業に忙殺されていると、次の柱を発掘し、さらに育てていく時間が取れなくなるという危険性がある。
その1つが、「RPAライト」だ。他にも実はRPA以外の分野で2つ動き始めている。
事業というのはだいたい、規模感や資本状況などにもよるが、発掘して、育て、ある程度の軌道に乗るまでに数年はかかる。
その数年の間に廃れては意味がないから、時代を少し先取りしながらになる。
そういう時代を先取りする新規性、他社が簡単にはマネできない独自性、それを実現する優れたチームの存在が極めて重要だ。
そしてもっと前提として重要なのは、そこにそもそも市場(マーケット)があるかどうか。つまり需要があるかどうかだ。いくら新しいものでも需要がなければ当然だが事業はうまくいかない。
自分がやる意味、自分にしかできないこと、強み、新しさ、時代のニーズを捉えた価値、法律、投資規模やリスクや資金繰り、商品開発、マーケティングやブランディング・・・
そういうことが事業を作るのには大事になる。
こういうことを日々考えながら、「これだ!!」と思えるものと出会えたとき、僕は内面的に熱くなって「やりたい」という気持ちが高まってくる。そういう気持ちで進めていく仕事もまたとても楽しいもので、エキサイティングだ。
君たちの多くは最初のキャリアに大企業に行くと思う。もしかしたら大企業だとそれは感じづらいかもしれない。
でも、どんな環境でも、会社が営利組織である以上、経営の役割は基本的には同じだ。
だから君たちに伝えたいのは、入社したら、自分の実際の役職や立場で物事を見るのではなく、少なくとも1つか2つ上の役職、ひいては経営陣、もっと言えば社長になった気持ちや目線で、将来的に入社する会社でなるべく仕事を頑張ってみてほしい。
すると、些末なことなど気にならず、いかにお客さんや業界、会社を良くするかという視点になる。
それだけで、ものすごく視野・視座が変わるはずだ。そういう社員は大企業と言えども意外と多くないから、目立つし、上の人も気づいてくれて出世もしやすいはずだ。
で、その目線で仕事を続けていった結果、もし君たちが「この会社ではもう社長目線で仕事してもダメだ」とか「もうここでは働きたくない」などと思えば、すぐ転職すればいいだけの話だ。
ただ、もちろん上ばかり見ていて、目先の仕事が疎かになるという浮足立った状態は当然良くない。上に立っても説得力もなく、部下が不幸になるだけだ。
要は、目先の仕事に全力で取り組みつつ確かな信用を積み重ねつつ、日ごろからなるべく社長目線・上司目線で仕事をするための勉強・情報収集・実践を行う意識で仕事をしていくことだ。
P.S.そういう自分になるのに一番いい方法は、そういう意識で仕事をし、実績を上げているような、中長期的な実績も中身(人間性や経営センス)も優れた経営者のところで仕事をすることだ。
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