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兎澤直樹

気まぐれ社長コラム No.37「今後の世の中と自身の生き方」

*この記事は弊社ドットコネクトの学生アルバイトに配信している「気まぐれ社長コラム」の内容(2024年11月10日)を抜粋して掲載しております。


ある大手企業の中期経営計画策定のコンサル案件が今月で終わる予定なので、いよいよ大詰めである。その資料作りの最中、気分転換にこのコラムを書いている。


前回のコラムではアメリカ大統領選挙という世界が大きく動く出来事の結果から、僕なりに今後どうなっていくかを予想した。


予想すること自体には意味はないが、今後の行動に活かせることがたくさん出てくる。


今日は少し、今後の世の中の動きから、お金の面についての対策案を考えたい。


これから世界はますます変動し、右往左往するだろう。マスメディアも相変わらず無責任な報道を続け、人々がそれらを消費して勝手に狼狽したり、人を批判したりする。


そして日本は、今の与党(自民党と公明党)はダメダメだから、可処分所得も減る。


国民民主党の働きかけで103万円の壁が見直され、178万円になると税金は減るが、結局その財源はどうするとかで増税になるかもしれない。


医療費の国民負担もますます増えそうだし、社会保険料ももっと増えるかもしれない。


僕の結論は、勤め人としてのサラリー(労働の対価)だけではお金が目減りするから、労働所得以外にもしっかりとした不労所得や金融所得を若いうちから少しずつでも作っておくことを意識して行動することだ。


ただし短期間でそれを構築しようとするとどうしてもリスクが増す。50代になってコツコツと投資しても間に合わないが、若いうちならコツコツとローリスクな投資を重ねるのもとても良い方法だと思う。早めに少額から着手して、その経験から勉強するのだ。額は大したことないが僕も15年前くらいからそうしてきた。


金融所得課税(金融投資によって儲かった分に課税される税金)は今のところ20%ほどだ。通常の労働所得に対する税金に比べて税率が低い。


石破さんはこの金融所得課税を引き上げるべきみたいなことを以前言っていたことがあるが、これをやると間違いなく投資家たちは日本のマーケットへの魅力を失い、大量のマネーが国内から流出するだろう。マネーが流出すれば結局は税収減につながるから愚策である。

税率が低いことで、資産を持つ金持ちばかり不公平だという声もあるが、失うリスクを取って投資し、社会のイノベーションを促進することに寄与しているし、誰にでも投資する機会は設けられているのだから僕は別に不公平とは思わない。

首相就任後は、とりあえず「現時点では検討しない」と言っている。石破さんは日本のことを思ってではなく、今やると文句が多くて首相の座が危うくなるから言っているだけなのだが。


もちろん、あらゆる経験や知識やスキルアップなど、自分への投資が一番リターンが大きいので、ここはバランスが重要だ。僕はサラリーマン時代のはじめの頃は、手取りの20%は自己投資に回し、10%は金融投資に回す意識でやっていた。そして仕事の能力や成果や役職が高まってくると、徐々に金融投資の比率を上げていった。


大谷翔平は二刀流だが、僕のオススメは、自分を磨いて仕事の能力と成果を上げることと、不労所得・金融所得を増やす二刀流だ。


「ビジネスモデル」という言葉は通常、企業に対して言及されるものだが、個人にも「ビジネスモデル」はあるのだ。


自分のビジネスモデルを今後どうデザインしていくのか、世の中の動きを適切に見極めて未来を見通しつつ、今できること、自分のことに集中していくといいと思う。


「そんなこと自分にできるだろうか」と思うかもしれないが、大丈夫だ。できる。今は情報が手に入りやすいから、情報源さえ間違えなければできるのだ。自分のビジネスモデルの構築に関わることは面倒くさがらないことだ。


経験がなければ何も分からないからできるかどうか不安になる。多少のお金を失うリスクを負っても、勉強代だと思えばいいし、そもそも長期投資というのは短期間で勝ち負けが決するものでもない。


前にも伝えたかもしれないが、僕は、自分がやりたいことに必要なお金、子どもの教育にかかるであろうお金、必要な生活費など、おおよその税率や年金額、仕事の引退時期や寿命を鑑みて、年間・月間いくら稼げばよいかを計算している。


僕の理想は、やりたいことは全てやりながら、それを不労所得・金融所得のみで賄えるようにすることだ。


理想は叶う。普通に叶えられると思って現実的な戦略を描き、行動を積み重ねるか、ただなんとなく毎日を過ごすか。雲泥の差になってくる。


これからますます世の中は二極化するが、そういう二極化になると思っている。


前者の人はますます楽しそうで、お金も富み、時間的にも精神的にもゆとりがあり、人にも恵まれ、幸福度が増す。そのプロセスで多少の苦労があったとしても、自分の理想に生きるのだから、それすら楽しさを増す材料になったりする。


後者の人はますます悲壮感が漂い、愚痴や文句ばかりになる。


人間の顔にはそれまでの生き様が刻まれるから、どういう顔の老人になるかが変わる。


重要なのは、前者も後者も、自分でそういう人生を選んでいるということだ。


理想が分からなければ、僕の生き方もひとつの事例として、あらゆる事例を人や旅や本から学ぶのだ。自分だけの視野から飛び出すためのそういう行動することで、自分の理想も見えてくる。


君たちはまだ学生。これからだから、なんでも叶えられるという前提で、どんどん自分の理想を思い描き、理想の内容もアップデートし、小さくでも、時に大胆にでも、どんどんそのための行動を起こしていくことだ。


現代のように玉石混交の情報にあふれ、世界が激しく変動する時代においては、やはり自分の生き方の軸と理想、それを実現するための情報源の確保と、自分自身のビジネスモデルの構築はとても大事になる。そして、それを信じる自分自身の形成も大事だ。


学校ではそういうことは習わないが、せっかく僕のところでアルバイトしてくれているのだからそういうことを伝えておきたいのだ。


P.S.いや~、今日も久々に「億」を超える価値のあるコラムを書いてしまった。ただし、その価値を享受できるかは君たち次第だ。

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