*この記事は弊社ドットコネクトの学生アルバイトに配信している「気まぐれ社長コラム」の内容(2024年6月27日)を抜粋して掲載しております。
前回のコラムで、前職でのエピソードを少し紹介した。
その中で、前評判が怖かったという、今も独立してコンサルをしているSさんの話をしたと思う。
Sさんは僕と同じ前職の会社に中途入社する前は、広告代理店で仕事をされていた。そこでの仕事ぶりも凄まじかったらしい。
そして僕と同じ前職を退職後は、外資系コンサルを3社ほど渡り歩いて、今は独立してコンサルをしている。3ヵ月くらい前に一緒に飲んだときには、各業界で日本一の会社を現在5社コンサルしていると言っていた。
この人をコンサルとして雇うには、稼働率30%の場合で「月240万円~」だ。大手企業からすれば正直大したことない金額ではあると思うが、それでもそれ以上の価値を提供できる自信があるということだろう。
僕もこの人は能力が非常に高く凄い人だと思うし、プロとして仕事にはめちゃくちゃ厳しい。成果にとことんこだわる。そのための妥協を一切許さない。そんな人だ。
その姿勢が「怖さ」の源泉であり、顧客からの「信頼」でもあるのだ。
「怖い」とは言っているが、実は人としてはとても優しい人でもある。家に遊びに行かせてもらったこともあるし、何度も飲んだことがあるし、僕の結婚式にも来てくれた。
実は最近もSさんから相談を受けていた案件があった。それは、大手ホームセンター企業の中期経営計画策定のコンサル案件だ。
B社、A社、P社、N社という名だたるコンサル会社とのコンペ案件。
そして昨日、正式にコンペに勝てた(つまりコンサル案件の正式発注を受けた)という連絡が入ったらしい。
Sさんは、広告代理店にいたころから、電通や博報堂には負けたことがないくらいのコンペに強い人だったと聞いたことがある。
その提案力は今も健在どころか物凄く研ぎ澄まされているのだろう。
そして実はこのコンサル案件に、「業務自動化の設計」パートでプロジェクトメンバーとして入ってほしいという相談を受けていたのだ。
9月~11月の3か月間のプロジェクトだ。この3か月間で業務自動化の設計の部分でコンサルを担当し、もしもスムーズにいけばその後はMICHIRU RPAとドットコネクトの運用サポートを利用していただくことに繋がってくるかもしれない(特に期待はしていないのだが)。
久々のSさんとの仕事は楽しみだ。コンサルとしての力は到底及ばないだろうが、僕は僕なりにこれまでRPAに専念することで培ってきた専門性を発揮できたらと考えている。
僕が感じる仕事の面白さのひとつは、こうやって過去の接点(ご縁)と、そこで築いた信頼関係、各自が積み上げてきた専門性、そういったものがある日突然つながって新しい仕事に発展するという、ある種の「不確かな未来」に身をゆだねることだ。
そういう、点と点がつながる瞬間。まさに「ドット」が「コネクト」する瞬間なのだ。
将来のことを考えたり、計画を立てることはもちろん大事だが、計画しようがない「不確かな未来」というものを信じて、誠実に仕事を積み重ねることも大切なのだ。
それから、物凄い能力の高い人と真剣に顧客のために仕事をさせていただく中で感じるプロフェッショナル同士で仕事を進める雰囲気も、厳しくも心地よさを感じられると自分の成長に繋がりやすいし、充実感も得やすいものだ。
あと、それとは別件で、今はたまにゴルフでご一緒させていただいている前職を引退された元取締役の方が主催している経営塾で今度、RPAについて講演をしてほしいというご依頼もいただいた。
名だたる会社の会長・社長・経営幹部も参加されるとのことで、ここでも精一杯、聞いてくださる方のため、依頼いただいた大先輩のために、自分にできることに尽力したいと考えている。
何より、誰か(社会)に求めていただけるというのはありがたく幸せなことだと思うのだ。どんな仕事も、基本的に誰か(社会)に求められるということが何より大切なことなのだ。
最近は政治家による裏金だのパーティー券だの天下りだのバラまきだのという話題が多く、ズルして自分たちばかり金儲けできればいいという大人が多いと君たちも感じているだろう。
そうやってずる賢く効率よく金儲けして一般庶民を見下して高笑いする人生よりも、僕は誰か(社会)に求められる、お役に立つという「仕事の本質」から踏み外さないまっとうな商売(仕事)で得た尊いお金を、感謝して自分や家族や後世のために使いたいのだ。収入の多寡も大事だが、仕事への誇りも大事だ。
君たちはまだまっさらな学生だから、当社でのアルバイトを通してもそうだし、メディアやSNS、さらに社会人になったら生で多くの大人に触れる中で、どういう人生を歩みたいかを定め、自分の欲求や信念に真っ直ぐに生きてほしいと思うのだ。
P.S.
前にも伝えたが、大切なのは目の前のことに全力で取り組み、常に相手の期待をいい意味で裏切るパフォーマンスを積み重ねることを継続できるかどうかだ。そうやって顧客への価値提供と自分自身の成長をリンクさせられる人は、勤めている会社がどことか、社歴何年とか、年収いくらとか関係なく、とても素敵だと思うのだ。そしてそういう人はそういう人どうしで「ドット」がどこかで「コネクト」して繋がるものなのだ。
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